今日は機嫌が「悪」ごはん
最近遅ればせながら、悪ごはんというものを知った。
主にお母さんと子どもが、お父さんのいない日に食べるもので、ピザをデリバリーしたり、カップ麺を食べたり、いっそお菓子で済ませたりするごはんのことだとか。
なんて魅力的な「悪」!!
我が家では、夫だけがごはんを食べないということはほとんどないので、悪ごはんをする機会はなさそうだなあ、とちょっと残念に思っていたが。。。
あったのだ。悪ごはん。
ただ、我が家の場合は、家族の誰かが機嫌の悪い時のごはん。
さしずめ、今日は機嫌が「悪」ごはんである。
機嫌悪ごはんは、誰の機嫌が悪いのかでメニューが大きく変わる。
まず、1番影響が少ないのは夫。
もっとも、夫の場合は機嫌が悪いというよりは、疲れて元気がない時というほうが正しい。
疲れているので、温かく消化が良くて、一皿で食べられるものがいいということで、煮込みうどんか五目雑炊を食卓に上げることが多い。
次は長男。
彼の場合は、なんとなく朝からグズっぽいので、早めにメニューを決めてしまえる。
カレーや親子丼、オムライスなどの一品完結のご飯ものにみそ汁か野菜スープをつけるメニューになることが多い。
細々とおかずを作らず時短にすることで、なるべく長男を抱っこしている時間を確保する作戦である。
さて、1番影響が大きいのが長女の機嫌悪い時だ。
長女の機嫌が悪いと、家中が荒れる。
それなのに、長男のように予測することができない。
大概、彼女の不機嫌は保育園から帰って来るときに始まる。
迎えに行った夫に、もっと遊ぶと言ってなかなか帰らず、やっと車に乗せると、「もっと遅い迎えが良い」だの「お母さんに迎えに来てほしい」だのとぐずり始める。
家に着いた時には、夫はすっかりくたびれ、長女は自分でもよくわからない何かに腹を立てている。
それからは、手を洗うのも、お風呂に入るのも、パジャマに着替えるのも、全部に文句をつけ、とりなす夫に悪態をつき、結果私に怒られる、というのをくり返すことになる。
泣いてグズって、何もかもにいつもの何倍も時間がかかるのだ。
おまけに大人もイライラしてくるので、もう、家中に最悪の空気が漂う。
19時までに夕ご飯なんてとんでもないし、そんなコンディションのときに「野菜も食べなさい」だの「箸を正しく持ちなさい」だの言うのは長女にも私たち大人にも苦行でしかない。
だから、長女の機嫌が悪ごはんの調理は、ご飯を炊くだけである。
それまでに用意しておいた食材は、一切合切ビニール袋に詰めて、冷蔵庫へ放り込む。明日食べればいいのだ。
代わりに、冷蔵庫からご飯に乗せれば食べられるものをバシバシ出す。
納豆、卵、梅干し、食べるラー油、昆布の佃煮、バター、醤油、天かす。
常温保存の棚からは、味のり、プリキュアのふりかけ、梅ごま塩。
全部テーブルに出して、ご飯は茶碗より大きい味噌汁用のお椀によそって、スプーンを並べて、あとは各自好きなものをご飯に載せて食べる。
おかずがないので、まあ、ご飯がすすむすすむ。
3人で2合のご飯が空になる。
栄養バランス?塩分控えめ?ナニソレオイシイノ?
糖質制限が取り沙汰される昨今を思い切り逆走する、糖質満載の夕ごはんである。
ちなみに、長女と夫はふりかけ卵かけご飯、私は納豆卵かけご飯が好きだ。
バター醤油ご飯もおいしい。
温かいご飯をお腹に入れて、食後のお茶を飲む頃には、不思議と長女も私たちも気持ちが落ち着いてくる。
あとは、もう歯磨きを明日の朝に念入りにすることにして、寝る!
と、保育園の先生には口が裂けても言えない悪ごはんを、つい昨日もしたところである。
長女が赤ちゃんの頃は、毎日ちゃんとご飯を作って、気持ちに余裕のある優しいお母さんでいようと思っていた。
でも、仕事に復帰したり、長男が生まれたり、長女が成長したりする中で、「毎日ちゃんと」は苦しいことに気づいた。
がんばればできるのかもしれないが、もうがんばりたくなーいとなる時もある。
そういう時は、がんばるのなんか放棄して、どっぷり「悪」に浸かればいいと思えるようになった。
ところで、私の機嫌が悪い時はどうなるかというと。。。。
ご飯すら炊かない。
コンビニへGO!だ。