「自分にご褒美」は大切です
「自分にご褒美」
正直に言おう。私はこのフレーズがあまり好きではなかった。
我が家は、夫婦別財布の家計だ。
生活費は大まかな項目ごとに分担、育児費用は完全折半で出し合って、残りは各自が自由に使う。
といっても、私も夫も根が小心者なので、何かあったときのために貯金には余念がない。
欲しいなあとか良いなあと思うものはあるけれど、下手に買うと物が増えて狭い家が余計に狭くなるので、お互い買い物には慎重にならざるを得ないのが現実である。
でも、社会人として働いているので、自由になるお金は多少はあるし、「ご褒美」なんてかこつけなくても欲しいものは普通に買えば良いじゃない。
そう思っていた。
「ご褒美」への考え方が変わったのは、長女を産んでから。
育休中、特に0歳児の間は毎日が単調だった。
そして収入(正しくは育児手当)は減って、金銭的にもなんだか不安になる。欲しいものがあっても買うのは躊躇してしまうし、第一買いに行く自由がない。
なんとなくブルーな毎日の中で、ふと思いついたのが「長女のお世話をがんばったら、貯金しよう」
貯金といっても、貯金箱に小銭をチャリーンと入れるアレ。
頂き物の飴が入っていた可愛い缶に、がんばった!と思ったら小銭を入れることにした。
授乳を1回したら10円。オムツ替え1回10円、お風呂10円。。。などなど。
すんごく些細ながんばりと金額だったけれど、1週間で600〜800円くらいになった。
そのお金で、週末にコンビニデザートを買ったり、本を買ったりしてみたのだ。
すると、あら不思議。
出どころは私の財布に変わりないのに、なんだかちょっと嬉しい。
「ご褒美」って、「よくやったね」と認められた時にもらえるものだが、それを自分で自分に施しても結構嬉しくなるものなのだ。
まさに、自分で自分を褒めたい、というやつ。
自分にご褒美作戦は、長女が1歳半で職場復帰した時まで続けていた。
そしてこの度長男が生まれ、またご褒美作戦を実施中である。
今回は、布オムツを使ったら10円(我が子たちは、紙オムと布オムのハイブリット)、踏み台昇降を10分したら10円をジャムの空き瓶に貯めている。
長女の時ほど金額はいかない。1週間500円くらいだ。
でも、貯めたお金で買うデザートは、やっぱり嬉しさちょい増し。
週末に何を食べようかなあと、にまにましながら、長男のオムツを替えるのである。
だから痩せないんだよなあ。。。