寝る前のお楽しみ、読み聞かせ
この前テレビを見ていたら、ピースの又吉さんが、有料の本屋さんで買い物をしていた。
又吉さんにはとても及ばないが、私も読書は大好きだ。
独身の頃は、神田に古本を見に行ったりもしていた。
結婚してからは、スペースの関係で買うより借りる方が多くなり、子どもが生まれてからは読書量も減っているけれど、時間(と体力)があれば、たくさん読みたい気持ちは変わっていない。
自分の本を読む時間は減ったし、買うことも減ったのだが、代わりに増えたのが子どもの本。
長女には毎晩寝る前に1冊本を読んでやる。
私も子どもの頃、毎晩父親が読んでくれて、それが楽しみだったので長女が1歳になったくらいから読んでいる。
一口に子どもの本と言ってもいろいろあるが、我が家は主に福音館書店の『こどものとも』や『かがくのとも』を買っている。
薄くて軽くてお手頃価格なのがいい。
他にも、図書館で借りたり、私の実家から私が子どもの頃の本(30年物!)を持ってきたりして読んでいる
絵本も面白いが、最近は短めの児童書や短編集の児童書も読んでくれとリクエストされるようになった。
ここ数日の長女のお気に入りは、松本みよ子作『ちいさいももちゃん』である。
文庫版もあるが、我が家のはハードカバーで、私が子どもの頃に買ってもらった年代物(重版されて新しい物も出ている)。
素朴なタッチの挿絵の他に、人形劇を写真に撮ったような鮮やかな挿絵も入っていて、素敵だ。
短編のお話がいくつもあるので、一晩に一話読んでいる。
私が好きなのは、『ももちゃん おこる』という話。
ママの保育園へのお迎えが遅くなり、怒ったももちゃんが空飛ぶ電車に乗って家出してしまうお話だ。
雲まで昇ったももちゃんや他の子どもたち(みんな親に対してご立腹)は、雲が食べられることに気づいて大喜びで食べ始める。
その描写がなんとも美味しそうなのだ。
「アイスクリームとシュークリームのあいのこみたい」という表現に、どんなに美味しいんだろうと幼かった私は憧れた。
最初は元気よくしていた子どもたちも、だんだんと寂しくなり、更に地上からママたちが呼ぶ声が聞こえてくると、たまらなくなって泣き出してしまう。
子どもたちの涙で雲は溶けて、ももちゃんも他の子どもたちもママやパパの腕の中に帰っていくという、最後は安心できるお話。
長女はこの本を、保育園のお昼寝前の読み聞かせで一通り読んでもらったそうなので、彼女にもどの話が好きか聞いてみた。
すると、びっくり。
長女も『ももちゃん おこる』が好きらしい。
親子で好みも似てくるということか。
長女が大きくなった時、こんな本が好きだったと話してやれるといいなと思うので、折を見て絵本や本のことは記事に残しておこうと思っている。
さて、『ももちゃん おこる』が好きなわけをもう少し突っ込んで長女に聞いてみた。
すると、
「ももちゃんたちがさ、空で雲を食べるじゃん?あれが美味しそうだから!」
だそうだ。
。。。食い気重視のところまで母に似なくていいんだがね。