夫の「女子力」
今日は夫の話。
女子力、という言葉が聞かれるようになって久しい。
何をもって女子力とするか、若干曖昧ではあるけれど、高い方がいい力であるらしいことはわかる。
残念ながら元祖「女子」である私は、胸を張って「私、女子力高いです!」とはとても言えない自覚があるが。。。
うちの夫は女子力が高いです。
これは結構自信をもって言える。
まず、片付けが上手い。
我が家は2DKの狭い賃貸だが、遊びに来た友人にはいつも「子どもが2人いるとは思えない」とお褒めの言葉をいただく。
私の手柄のように「ありがと〜(๑>◡<๑)」と返すが、片付け・収納担当は夫だ。
ついでに掃除もデキる。
結婚してから私はキッチンの掃除しかしなくなった。お風呂もトイレもあと2部屋も夫が毎週掃除してくれる。
洗濯や布団干し、ゴミの分別まで全て私より細やかに完璧にこなす。
料理は私の方が得意だが、これで料理までできたら私の存在価値があやぶまれるので、むしろできなくてちょうどいい。
可愛いものが好きで、記念日をよく覚えていて、温厚。マメで気配りも上手い。
同性だったら勝てる気がしない。
大変にありがたい女子力持ちな夫だが、真の「女子力」は上記のことではない。
彼の「女子力」は「共感力」である。
昨日、長女が保育園で転び、ちょっとした擦り傷をつくって帰って来た。
手当もしてもらってあったのだが、帰宅して私にケガの報告をするうちに長女は思い出し泣き。すると夫がすかさず、
夫「痛かったなあ。転んでビックリもした?」
長女「うん。。。」
夫「転ぶとビックリするし、痛いし、ショックだよね。お父さんもそうだよ。でも、長女はちゃんと(傷を)洗って、我慢してすごい。お父さんより強いよ。がんばった、がんばった」
長女の頭をポンポン。
見事に長女を復活させた。
これは一例だが、総じて夫は人の気持ちに共感するのが上手い。
女子トークに欠かせない、
「うんうん、そうだよね〜。分かる分かる」
という相槌を絶妙にアレンジしてブッ込んでくる。
私にとっても得難い女子力だ。
例えば、「今日、長男が一日グズっぽくてさあ。ずっとユラユラしてたよ」と言った時の返事が、
「ふーん。今は落ち着いてるじゃん。たまたまじゃない」
なのか、
「大変だったんだね。いっぱいあやしてくれたから、今は落ち着いたんだね」
なのかでは、育児疲れの度合いが全然違う。夕飯のおかず一品分くらい違う。
子どもが生まれるまでは、「女子力?なにそれおいしいの?」と軽んじていたが、子どもが生まれてからは、“夫の「女子力」”の前に「ありがたや〜」と手を合わせる日々である。
今朝のデザートにうさぎリンゴを出したら、長女は夫にお礼を言っていた。
長女よ、それはお母さんの女子力だ。