Kinucoのドタバタ育児記録

4歳と0歳の子どもを眺めて思うこと、日々の出来事、あれこれ。

完母だって完ミだって混合だって

夜中、長男に授乳しながらiPadをいじっていたら、友人からLINEが飛び込んで来た。

スタンプが泣いている。

まだしばらく起きていなければならなかったので、どしたのー?と返したら、LINEにあるまじき長さのメッセージが返ってきた。

 

この友人も昨年末に第一子の息子くんを出産している。今、1カ月半くらいになったところだ。

長い長い長いメッセージだったが、要約すると、

「母乳の出が悪く、ミルクを足さないと息子くんが満腹にならない!!」

という内容。

 

じゃあ、ミルクをあげればいいじゃないか。

なんて思っても安易に口にしてはいけない。今の友人にとって、ミルクはとんでもなく「罪悪感」を煽る代物なのだから。

長女が赤ちゃんだったとき、私も同じ状況に陥った。

 

私は長女も長男も母乳とミルクの混合栄養で育てている。

個人的な感想としては、ミルクも母乳も飲めるのはとてもラクだ。母親が。

夫に長男を預けて、長女とちょっとした買い物や美容院に行けるのはミルクのおかげ。

夜中に調乳しなくても授乳できるのは母乳のおかげ。寝かしつけにも使える。

きっと、同じように完全母乳には完母の、完全ミルクには完ミの良さがあるのだと思う。

 

でも、長女を産んだ時、私は完母でなければならないという思いにとらわれ、ミルクを足さなければならないことにすごい罪悪感をもっていた。

母乳育児を軌道に乗せるには、頻回授乳が必要不可欠と言われるが、産後の身にはこれが辛い。出が悪いおっぱいをずーっとくわえせるから、授乳時間が1時間なんてザラ。

それを頻繁にしていたら、1日が授乳で終わるのだ。

赤ちゃんと一緒に休みましょう、なんてそんな暇どこにもない。第一、寝てくれない。

でも、ミルクをあげるのは、母親として努力していない気がしてうしろめたい。

それに、ミルクの方が好きになったり、哺乳瓶に慣れておっぱいを嫌いになったりするんじゃないかという不安。

だけど、ミルクをあげないと栄養が足らないんじゃないかという不安。

全部がごちゃまぜになって、新米母だった私は半ばノイローゼになった。

そのせいか、実は長女が低月齢だった頃の思い出があまりないのだ。笑ったとか、可愛い声で喃語を話したとか、ほとんど覚えていない。実にもったいない。

 

夫曰く、当時ネットの検索履歴は毎日母乳不足のことで埋め尽くされていて、本気で私の心の病を心配したそうだ。

 

そんな、ある意味暗黒期に光が差したのは、夫のおかげかもしれない。

長女にミルクをあげるのをとても楽しみにしていて、飲む姿を見て喜び、ゲップに安堵し、母乳もミルクも飲む長女を「ハイブリットで賢い」と褒めた。

そういう夫を見ているうちに、長女は大きくなり、離乳食が始まると母乳へのこだわりも薄らいだ。

 

長男は生まれてすぐにNICUにお世話になり、保育器で過ごしていた。

こうなると、母乳かミルクかなんて、、、どーでもいい!

とにかく飲んで、無事に消化してくれればそれだけでホッとした。

 

結果的に長男も混合で育っているが、長女と違って彼は大変な食いしん坊である。

空腹時に母乳の出がイマイチだと、泣いて怒ってミルクを要求する。そうしてミルクをもらった時の満足気な顔ときたら、風呂上がりにビールを飲む大人さながらだ。

ミルクさまさまである。

 

今でこそ、あっけらかんとできているが、長女の時は辛かった。

あの時と同じ辛さにあるのだろう友人に、なんと返そうか。。。

散々悩んだけれど、結局月並みなことしか言えなかった。

 

完母だって完ミだって混合だって、赤ちゃんはみんなママが大好き。

大丈夫、ちゃんと大きくなるから。

だから、笑って、ママ。